多嚢胞性卵巣症候群になる人が結構、多くいます。
西洋医学では原因不明の扱いです。一部には男性ホルモンの関係ではないかと言われていますが、はっきりした事はわかっていません。
原因が分からない〜という事は、どこを治せばよいか分からないが、とにかく治療する〜という事ですから、良くなる訳ではありません。
中医学の場合、原因は詳しく解明されています。中医の名医なら的確な治療が出来ます。
もし正確な治療を受けたい人は中医学の名医に依頼することが大事です。なぜなら原因もわからずに治療しても良くなる事はないからです。
多嚢胞性卵巣症候群の原因を知る:中医学
多嚢胞性卵巣症候群の特徴的な症状
1)月経が失調している、月経は極めて稀に有る、月経量が極めて少ない、月経が無い、など血の状態に問題が発生。
2)不妊 持続的な無排卵で不妊に至った。
3)肥満 約半数の人が肥満。
多嚢胞性卵巣症候群の「原因」は4種あります。
注意ポイント
原因1)先天的に腎の状態が弱く、子宮に通じる経絡、その他にさまざまな悪影響を与えて発症している。
原因2)痰が発生し、子宮の経絡で流れを妨げて発症した。
原因3)肝の経が損傷した事から、他の臓器を損傷し、それによって子宮への経絡が正常動作しないことから発症した。
問題4)気血で問題が発生したことから、次々と問題が起き、子宮への血が流れなくなり、生理が止まり、不妊、発症した。
上記「原因」の補足説明
原因1の補足)腎が先天的に弱く、腎がまだ本格的な状態になっていないために、妊娠する為の精血が出ないので、血が不足し、月経がなかったり、月経があっても極めて少なかったり、不妊などになります。
原因2の補足)肥満や美味しい物を食べ過ぎたりして関係の内臓を損傷して体内で痰が発生し、血が潤沢に行かない為に、月経が停止し、不妊が発生など。脂膜が塞ぎ、多毛、卵巣が増大し発症。
原因3の補足)基本的に抑うつ的。これから内臓を損傷し、他の臓器にも影響し、ついには子宮・卵巣に影響して、月経が止まるか失調し、不妊などが発生。
原因4の補足)患者自身が関係した事で重要臓器が損傷し気血が正常に流れないため、やがて月経が止まり、不妊やしこりが出来ます。
実際に治療される方には、別のページでさらに詳しい説明をいたします。
多嚢胞性卵巣症候群の「治療」:中医学
1)腎の虚弱体質が原因の治療
これには2種類あります。一つは腎の「陰」が虚弱、二つ目は腎の「陽」が虚弱です
a)腎の陰が虚弱の人の治療
月経の初潮が始まるのが遅い、原型の後期に量は少ない、やがて月経が来なくなる、
あるいは月経周期が錯乱する、結婚していつまで経っても妊娠しない、
体形は痩せて小さい、耳鳴り・めまいがする、膝・腰がだるい、手足に心熱がある、便秘。
この治療は、腎の働きを補い、陰陽がバランスをとる治療をすることで、卵巣の状態が回復し、妊娠しやすい体にする。
b)腎の陽が虚弱な人の治療
月経後の量が少なく、色も薄く、次第に月経が来なくなる。
結婚するが妊娠しない、めまいや耳鳴りがする、膝・腰が痛い、冷え性、
小便の色は透明で長い、大便が出ない、肥満で体毛が多い。
「治療」は腎の状態を改善し、陰陽のバランスをとる治療を行い、諸症状を改善し、妊娠しやすい体にする。
2)痰が停滞した事が原因の治療
肥満体型、体毛が多い。
痰を消す、経絡をきれいにする「治療」をすることで卵巣の状態を正常化させます。
肥満の人は食事を少なくするだけは根本的な解決にはなりません。この治療のように体内で発生している痰を溶かし、経絡の流れを良くする事で、子宮・卵巣への血の流れを回復する治療が必要です。
3)肝の経が損傷
結婚をしてもずっと妊娠しません。体毛が濃く生理前には乳房が張り痛い、あるいは乳が漏れ出る、便秘する。
肝の状態を正常にし、経を正常に戻す「治療」をする事で卵巣の状態を正常にし、妊娠しやすい体にします。
4)気血が原因の治療
月経が少なく、だらだらと長く続く、お腹が痛い、あるいは月経がない、結婚しても妊娠しない、気分がスッキリしない、陰毛が濃い、その他。
「治療」は気血の流れを良くする治療を行う事で卵巣の状態を正常にし、妊娠しやすい体にする。
世界最先端の治療---中西医結合医学
中国の子宮・卵巣の治療は世界でも最先端を行っています。しかも治療結果は世界でも群を抜いています。
子宮・卵巣を実際に診断して見ると、体の状態は人により様々です。ですから治療方法もそれに細かく合わせます。
特に優れている方法は
1)「中医学」だけで治療する方法と
2)「中西医結合医学」の二つ有ります。
診断して見ると中医学だけで治療した方が良いケースも有ります。この時は中薬だけで内臓の状態も根本治療します。
ところが必要に応じて「中西医結合医学」で治療した方が良いケースが有ります。
「中西医結合医学」は中医学に西洋医学の良い所を組み合わせた医学です。中国の建国が1949年で、すぐそのあとより「中西医結合医学」が活発に研究され今日、非常に優れた治療成果を生んでいます。
西洋薬を副作用の出ないように使う「中西医結合医学」
中医学の医師と言っても実際は西洋医学のプロです。医師によっては中医学の医師免許と西洋医学の医師免許を持っている場合も有ります。
中国の中医学の大学、大病院、中医学会はこの70年間、西洋医学を非常に詳しく研究しています。
西洋薬をどうすれば副作用が出ないか、その方法を研究して来ました。その研究の成果が子宮・卵巣の治療でも出ています。
子宮・卵巣の治療---実例---「中西医結合医学」
1)子宮・卵巣膿腫は原因の種類が多い。
このページの最初の方で原因や状態を説明しています。これに対する治療をします。
治療は2種類有ります。
①中医学の薬-----以前は中医学の薬だけで治療していました。
②中西医結合医学-----現在は中医学の薬を中心に、一部を西洋薬で治療する事が多くなっています。
2)薬は分担した役目が有ります。
西洋薬は対処療法に能力が有ります。中薬は根本治療に能力が有ります。
つまりこの特徴を生かす治療の方法です。根本治療は時間が掛かります。その間に症状をできるだけ軽くしておく方が良い。
その為に西洋薬を使うケースが多く有ります。西洋薬で症状を抑えて、その間で中薬で根本治療をします。
「中西医結合医学」で使っている西洋薬は日本と規格が違います。
中薬と組み合わせると非常に効果が良いように規格された作りになっています。あるいは中薬との相性が良いものを選んでいます。
ですから日本に同じものが有るから〜と思っても実際は違います。治療は薬の規格、組み合わせで効果は大きく違って来ます。
また西洋薬を使うタイミングが違います。飲む量も違います。ですから全ての薬は必ず中医師が指定する物を使い、医師の指示するタイミングで使います。
3)別の病気を持っている人。
①別の病気が子宮・卵巣病の原因になっている人がみられる。
②子宮・卵巣の病気から別の病気に発展している人もいます。
かなりの人がこの状態です。
中医学・中西医結合医学では、このような病気や不調も同時に治療します。この場合、子宮・卵巣の病気だけで無いので、場合によっては治療期間が長くなります。
しかし根底から治療できる可能性が多いので、じっくり取り組む事が大事です。長年の不調から脱出する大きなチャンスです。
こちらもご覧ください。Bさんが受けた多嚢胞性卵巣症候群の治療